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■ 断熱を知る



■ 断熱 (だんねつ)


人間は寒い時には暖房を使い、暑いときには冷房を使います。
一昔前は、いくらストーブを焚いても家がなかなか暖まりませんでした、この原因は窓などの開口部の隙間だったり、断熱材の低性能が原因だったりします。しかし現代にはとても高性能な断熱材が存在しています。
断熱は寒い地域に必要な感じがしますが、暑い地域にも必要です。涼しくなった室内を灼熱の外と断熱しなければ冷房は効きませんよね。
住宅用によく使われる断熱材を紹介します。







グラスウール
最も一般的な断熱材で、世界で一番シェアがあります(日本での使用率は約50%)。ガラスを繊維に加工したもので、さわるとチクチクする綿です。中に空気を含むことにより熱の移動を防ぎます。
より性能を高めた高性能グラスウールというものもあります。
よくグラスウールは結露に弱く湿気にも弱いと聞きます、また本などで真っ黒にカビたグラスウールをみた事がある方もいるかもしれません。しかしグラスウール自体はガラス繊維ですので燃えることは無く、吸水もしません。ただ繊維になっているので水に濡れると保水してしまい、乾くのに時間がかかります。濡れた状態では十分な断熱性能は得られませんが、ちゃんと乾燥させれば性能はもどります。
グラスウールは柔らかいので、施工は柱などの構造体の間に設置する方法になります。

防湿処理を完全に行えば、性能も良くコストパフォーマンスに優れた材料だといえます。







ロックウール
鉱物=ロックなのでロックウールです。天然石を主原料とした人造鉱物繊維で、グラスウールの色違いのようなイメージです。
同じ厚さでは通常のグラスウールよりも断熱性能が高くなっています。
よく誤解されますが発がん性はありません。







セルロースファイバー
天然の木質繊維で、新聞古紙からリサイクルして生産されています。
新聞紙を細かくして綿状に加工したものです。固定の形がないので、シートを貼った壁内部に、ブローイング工法で吹き付けて充填させます。
新聞紙なので燃えそうな気がしますが、ホウ酸系薬品により防燃処理がされていますので燃え広がるのに時間がかかります。







押出法ポリスチレンフォーム
板状に形成された発泡プラスチック断熱材です。吸水性が少ない、耐圧縮性が高いなどのメリットが多数あります。
近年普及している外断熱工法などの断熱材に使用されます。
種類別に、1種・2種・3種と高性能になっていきます。直接の熱には非常に弱いですが、3種になると一気に燃えて溶けるような事はないでしょう。
寒冷地では基礎の型枠と一体化しコンクリートを打設して、基礎断熱をする工法も増えてきています。









硬質ウレタンフォーム
発泡性のプラスチックフォームです、軽く硬いのが特徴で、他の同系材の中では最も高性能です。工場で板状に加工した製品と、現場で吹き付けて発泡させるものがあります。他素材への付着性が強く、コンクリート造の内断熱などに用いられ複雑な断面にも充填性がよい材料です。また吸湿による断熱性能の低下がないのも特徴です。
これからの時代はウレタンが主流になって来るのではないでしょうか。
















内断熱工法と外断熱工法の違い


内断熱工法
内断熱とは柱と柱の間にグラスウールなどの断熱材をいれる工法です。筋交いがある場合は筋交いを避けるために断熱材を細かく分割して設置します。柱や筋交いの他に配線や配管がある場合はもっと細かくなるかもしれません。
柱や筋交いで断熱材が切られますし、柱と断熱材の接地部分に隙間が出来る可能性も高くなる(断熱が一体化にならない)ので、施工に注意が必要です。熱の伝導率が木と断熱材では異なるので結露になり易い環境ともいえます。
内断熱ですが、筋交いがない壁が構造体の2×4工法でも同じで、2インチ×4インチ材の間にグラスウールを設置します。
グラスウールの性能は悪くないのですが、袋に入った綿状なので圧縮性が高く自立できない材料なので、施工に左右されやすいのが難点です。断熱材にグラスウールを使用するメーカーは内断熱工法ということになります。内断熱の短所を補う工法を独自に開発している住宅メーカーもあります。






外断熱工法
最近はやりの工法で、構造体の外側全体にポリスチレンフォームやウレタンの断熱材を設置するものです。外側から家全体をすっぽり断熱材で囲んでしまうもので、柱などの構造体も断熱材の中になるので耐久性が高くなるというのがウリ。
外側で断熱材が連続しているので柱などで欠損する部分が無く、気密処理が容易です。
注意点として、外側に断熱材があるので断熱材が厚くなるほど構造体と外壁の距離も遠くなってしまうので、極端に厚くすることはできず、重い外壁を採用する場合は注意が必要です。
(外壁は断熱材を釘で貫通させて構造体に止めてあります)
スウェーデンでは新築全てが外断熱で施工されています。





簡単ですが表にしてまとめてみました。

   内断熱 外断熱
断熱材 (壁) 柱と柱の間 柱の外側
断熱材 (屋根) 天井 屋根
施工性 悪い 良い
断熱の連続性 低い 高い
壁体内通気 なし あり
外壁選定の自由度 高い 低い
施工コスト 安い 高い



内断熱と外断熱はそれぞれ一長一短があります。
施工会社や協会のホームページなどを見てみると、他工法の悪い部分をより批判し自分の工法がどんなに優れているかを強調してばかりです。
構造と断熱は密接な関係にあるにも関わらず、断熱材自体の性能ばかりを比較している所もあります。
情報が氾濫していますので、全てを信じないで情報を収集しましょう。







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